店名 拉麺 芳
場所 長野県長野市東和田766-10
電話 090-5543-3600
ジャンル ラーメン屋
バリアフリー ◯
駐車場 あり
食べたもの 「つけ麺 濃厚魚介味太麺」800円、「チャーシュー増し」200円、「ご飯 小」100円
じつは味の素が好きだ
母親が昔の人間なので、なにかと味の素を加える傾向がある。とくに漬け物には盛大にふりまくるので、キュウリの浅漬けなどはひと囓りすると『じゃりッ』という歯ごたえがするほどだ。でもしかし、それがよいのだ。じゃりじゃりッという気配とともに口中に強い旨味がぱーーーッと広がるのがたまらなく好きだ。
ところが
近年は味の素、いや化学調味料を用いることは忌避されている。化学的に合成された調味料は添加しすぎると味が平板になって美味しくない。身体によいわけがないから使わない方がよい。前者は確かにその通り。いつぞや某居酒屋チェーン店で食べた料理群はすべて化学調味料入りで全部が全部同じ味でつまらなくなってしまった。
後者はメーカーが
「自然由来の材料を用いた上に化学合成など一切していない」
と、明確に否定しているし、
「化学調味料ではなくうま味調味料だ」
と主張しているに関わらず聞き入れられないのは、ほぼ都市伝説といえるレベルだ。もう少し落ち着いて聞いてあげようよ。
そんなわけだから
化学調味料不使用とか無化調というのはあまり好まない。いや別に使おうと使うまいと美味ければ問題ないのだが、その態度がなんとなく気に入らない。
「拉麺 芳」
東和田の交差点にあるラーメン屋さん。以前は須坂市役所の隣り、現在の元気食堂があるところにあったのだが数年前に移転されて来たのだったと 思う。看板に大きく『香ばしくコク深い無化調スープ』と冠されているあたり、味の素好きとしては一度挑戦してみなければ、と思っていたが大きな交差点沿いにあるのと、いつも混雑されていたので来たことがなかった。そして今回ようやくお邪魔できたのだ。
「つけ麺 濃厚魚介味太麺」800円
「チャーシュー増し」200円
とろり濃褐色の典型的な魚介系といった風のスープ、麺丼はチャーシューで覆い尽くされている。
よく観察すると、黒い海苔一枚にメンマ、刻みネギそして少し茶のかかった太い麺。『味太麺』というのは先に醤油で和えたものとあとで気づいた。
一見してこれ以上真面目なラーメンはないだろうという印象。甘味少なくピシッと魚介の味わいだけで勝負!そんな実直さが感じられる。無化調というのがどこまでを指すのかがわからないが、余計な逃げや調整しろのないど真ん中の味わいといったところか。
「ご飯 小」100円
メニューに
『スープ割スープはありません』
と記載されている。理由はわからないが店主のこだわりであろう。とはいえこのスープを残すのは判然としない。というわけでご飯をオーダーしスープへ投入。じゃばじゃばとかき混ぜ雑炊とする。実直な味わいがダイレクトに伝わってくる。これは美味いぜ。
先にも申し上げたが
私は味の素が好きで無化調が嫌いだ。とはいうもののそれはあくまでも態度を指す。いずれにせよ美味ければなんでもよいのだ。こちらの実直なスープが気に入ってしまった。次回は中華そばだなぁ
コメント