新潟県南魚沼郡「鮨岡」マジで雑だがマジうまい!本気丼 中【2023年改訂版】

海鮮

店名 鮨岡
場所 新潟県南魚沼市寺尾243 [地図はこちら]
電話 025-776-2485
ジャンル 寿司屋
バリアフリー ◯
駐車場 あり
食べたもの 「本気丼」1300円

定休日であるに関わらず

仕事に出なければならないのは、ある意味で不幸なことに他ならない。せっかくの休みを充実させることも出来ず、よそ様が優雅に過ごしているのにも関わらずしこしこと業務に励まねばならないのは、まったく喜ばしいことではない。ましてや自らの段取りが悪いのでもないとなればわが身に降りかかった最大限の厄災といっても差し支えのない事態かもしれない。とはいうものの、休日仕事が決して嫌いなわけではなく、むしろ好きな方であるのはもしかしたら私はM性なのかもしれない、…という事ではなく、よそ様に邪魔されず業務に集中できるから好きなのだ。私のような集中力の欠如したものはひとり孤独に過ごすのがよいのだ。

そして

業務は拍子抜けするほどちゃっちゃと終わる。原因を作ったものがカバーしてくれていたためで、まことに喜ばしい。喜ばしいのはよいことだが、このまま帰宅するのもやや面白くないではないか。どのみち1日つぶれてしまったのだ、ちょっと遠出のランチとしゃれこもうではないか。

目指すは新潟県南魚沼市だ

美味い、いやすげー海鮮丼をいただきに片道100Kmちょっとの道のりを行く。国道18号線アップルラインを北上し中野、飯山へ。ここまでは風景が変わる事はないが、野沢温泉から先はぐんと深い山あいに入り県境となる栄村あたりはちょっとした登山気分となる。

ただ

面白いもので津南町すなわち新潟県に差し掛かるとまた違った風景、いや空気感が違ってみえる。「おれの住んでる土地ではない」という感情がそのように思わせるのか。十日町で右折して20Kmほど行くと南魚沼市へと至る。

「鮨岡」

こちらにお邪魔するの2020年、2021年そして1年あいて本年2023年をもって3度目だ。こちらの名物はすんげー海鮮丼。もちろん今回もこれが目当てで2時間もかけてやってきたのだ。

「本気丼 中」1300円

『本気』と書いて『マジ』と読む、というがこれを『マジドン』と呼称するかどうかまでは聞いていない。なにがマジかといってその凄まじい物量による。まず酢飯の量がすごいのだ。

大 2.0合
中 1.5合
小 1.0合

となるが価格は据え置きのまま、そしてここにその日に仕入れた新鮮な海鮮が盛り込まれるのだ。最初はビビって『中 1.5合』、前回は気持ちよく『大 2.0合』として大変な目にあい、今回は再度『中 1.5合』とした。いつまでも若くはないのだ。

通常サイズの寿司桶に山に盛られた海鮮丼。マグロ赤身、中トロ、ネギマ、イカ、タイ、ハマチ、生ホタテ、茹でホタテ、タコ、赤貝、サーモン、カツオのたたき、イワシ、生たらこ、山芋の千切り、きゅうり、玉子焼きなどが山肌に貼り付けられ、カニのほぐし身とイクラが山頂に陣取っている。

貼り付けられた
と表現したが間違いではない、酢飯のあまりの急斜面には『盛りつける』ことなど出来はせず、『貼り付ける』ことが精一杯であろう。ここではっきり申し上げよう

すんげー雑な貼り付け

としか言いようがない。それはそうだろう。このスペースにこれだけのものを搭載してやろうという行為なのだ。店主の

「喰えるものなら喰ってみろ、たくさん喰って午後もたくさん働こうぜ!」

という本気(マジ)な漢気が造らしめているのだ。見た目こそ悪いが、ここまで気の入ったメニューなのだ。不味いわけがないではないか。

ただ不味くはないがこのままでは食べづらい

備えつけの皿に海鮮を取り分け、ある程度酢飯が現れたところで急斜面を掘り進んでいく。土留工事など出来るわけがないから、あっという間に崩落してくる。それを片づけ食べ進むとまた崩落。そんな事を繰り返していくと昼食というより土木作業をしているような気になってくる。

店主の本気(マジ)をたっぷりチャージして店を出る

重い腹をさすりながら帰るとしよう。どこかへ寄り道してみたいが、この辺りの知識も土地勘もない。もっと調べてからくればよかったと後悔したが、この行き当たりばったりが面白くもあるのだ。


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