長野市「はなまるうどん 長野大豆島店」旅とざるのうどん

うどん

店名 はなまるうどん長野大豆島店

場所 長野県長野市大字大豆島4062

電話 026-222-1870

バリアフリー

駐車場 あり

食べたもの 「ざるうどん(中)」500円、「ちくわ磯辺揚げ」120円、「細筍天」160円、「げそ天」160

 

基本的に

外出を好まない。嫌いなわけでないが、計画するのが面倒でならないのだ。1日くらいの工程ならなんとかなるが、それ以上はダメダメなのだ。かといって行き当たりばったりというのも嫌な小心者でもある。

 

そんな私だが

正真正銘行き当たりばったりの旅に出たことがある。小学4年の8月のある朝、突然思い立って姫路まで行ってきたのだ。兵庫県姫路市といえば、当時伯母家族(母の妹)が転勤で住んでおり、その前年、前々年と2度ばかり家族で訪れた事があったのだ。

 

行ったことがある

とはいうものの、行程はすべて父の運転する自動車でのこと。新幹線でなど行った事がある筈もない。ただ前年姫路城を訪れたときに、伯母宅から姫路駅までほぼ直線の広い街道を車で20分くらいか。路線バスでもおそらく乗り換えなし3040分くらいの簡単な道のりだろう。日ごろからバスだの電車だのには乗りなれている。父親の「話す言葉と聴く耳と真剣に伺う態度があれば誰でも教えてくれるし、どこにでも行ける」の言葉を胸にいざ出発。東京駅でチケットを買ってもらい新幹線へ。

 

当時東京、姫路間は

新幹線でどれほどかかったのであろうか。4時間くらい?よくは覚えていないが、車内ではよほど目立ったのであろう。ランニングに半ズボン、おかっぱアタマでぱつんぱつんに肥えた男の子が1人でいるのだ。周囲の大人たちが心配してくれる。ぼくどうした?お父さんお母さんは?私も現在よりも現在以上におしゃべりだったし、500億倍は愛想がよかったから身の上から事情までペラペラ話していたと思う。

 

なにゆえ

突然こんな事を書き出したかといえば、暑い日に冷たいうどんをたぐると、条件反射的にこの思い出がフラッシュバックするのだ。たしか姫路駅の立ち食いコーナーで、大人がざるのうどんを食べていたのが印象に残っていたからだ。ああ西ではこんな食べ方をするのか、という感想をもったのだが知らないだけで、東京にもざるうどんくらいあったかもしれない。

 

 

「はなまるうどん 長野大豆島店」

という事でうどんならこちらであろう。関西のうどんと讃岐のそれとはだいぶ違うだろうが、まぁよしとしてくれたまえ。

 

「ざるうどん(中)」300円

様々な理由もあり中盛りとした。何より安いのがよい。極太のしゃっきりモチモチとしたうどんは、噛み締めるといった風情なのがよい。東京のふやふやうどんとはわけが違う。ただつゆの濃度が高く塩からい。これは店側の判断だから文句のありようもないので、つけ方を気をつけながらいただく。水で薄めてからというのもよいかもしれない。あまり行儀はよくないが。

 

「ちくわ磯辺揚げ」120円

ちくわを天ぷらにする、それも青のりを練り込んだ衣で。などというメニューと出会ったのは小学校1年になったばかりの給食であった。衝撃!というのはその不味さから。冷めてパサつききった磯辺揚げは、以来忌み嫌う存在でしかなかった。その後こちらで出会ったソレは味わい、歯ごたえといい素晴らしきものであった。給食と比較しちゃいけないよね。

 

「細筍天」160円

平たくいえばタケノコの天ぷらだ。柔らかい穂先の部分のみを用いているので、クリクリ、ほやぁんとした柔らかな歯応えが見事な出来であった。

 

「げそ天」160円

 

イカ天も好きだが、同じイカならこちらの方を好むのだ。ぶっとくてもちもちもちっとした歯応えと、深い味わいがなんとも言えない。うどんのツユにひたしていただくと、なお深みが増そうというものだ。

 

ずいぶんと

たくさんの方にご心配をいただいた。車掌さんはもとより、向かい側の席にいたサラリーマン風のおじさん、隣の席の大学生風のお兄さんは大阪に嫁いだ妹さんに会いに行くと言っていた。彼とは手塚治虫の話題で盛り上がった。「火の鳥」が好きだというと驚いて、では「きりひと讃歌」を読んでご覧と勧めてくれた。姫路駅でどのバスに乗ったらよいかとふらふらしていた時に声をかけてくれた女子大生風のお姉さん。一緒に行く先のバスを探してくれた上に待ち時間に従姉妹へのお土産を選んでくれた。

 

バスの運転手さんに

住所みせたら丁度よいバス停を教えてくれたはよいが、それは間違いでひとつ前で降ろされてしまい、折り悪しく雨が降ってきてしまいずぶ濡れでトボトボ歩いていたら近所のおばちゃんが雨宿りさせてくれた上に伯母宅まで連れて行ってくれた。よい時代だった。大人が子どもに声をかけてもなにかあるわけもない。まぁそれだけ私が可愛らしかったという事であろう。もちろん現在でも可愛いのだが。

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