店名 ドーミーイン長野
場所 長野県長野市南長野北石堂町1373-1
電話 026-291-5489
ジャンル ホテル
バリアフリー ◯
駐車場 なし
食べたもの 「モーニング」1500円
ふと気がつくと
外泊するという習慣がすっかり消え果てている。もちろん、出不精(デブ性あるいはデブ仕様ではない)ゆえに国内国外へ旅行などまったくないが、それでも年に何度かは東京へ行ったり、忘年会で近在の温泉宿などへ泊まるなどという事はあったのだが、コロナ禍以来わずかにあった習慣などあっという間に吹き飛んでしまう。
別に寂しくなどはないが
なんとなくあのだらしのない朝食が懐かしく感ずる。昨夜さんざ飲んだくれ食べまくり夜更かしし、二日酔いとまではいかないが大脳が膨れあがったような中途半端な状態で迎えるアンニュイな朝。いつまでもダラダラ寝てはいられないので起き出して。
そんなだらしない朝は
なんとなく楽しいものであると確信する。宴会も飲み会もいらない、ましてや旅館に泊まるなど考えもしないが、ああいう朝の雰囲気だけでも味わいたいと思うのだが。とりあえずホテルの朝食ならよいのか、と美味そうな朝ごはんを食べさせてくれそうなホテルを探していたらこちらと行き合った。
「ドーミーイン長野」
ビジネスホテルなど同じであろう、と思わなくもないのだが、こちらは食事にこだわっていられるのだとか。「免疫力アップ」をコンセプトとしており、けっこう凝ったメニューが登場する。全国統一ではなく、各店舗ごとに違うのだか。ネットでも有名なホテルなのだ。
「モーニング」1500円
少々お高いが滅多にない朝外食だ。たまにはよいだろう。こちらも基本バイキング形式なのだが、時節柄ひとつ盛りにできない。そこで編み出されたのが
『味めぐり小鉢横丁』
たくさんの惣菜を小鉢に分けプラスチックの蓋までして供される小洒落たシステム。まずはこれから頂こう。
たこのやわらか煮
名前の通り、たこの足を甘く柔らかく煮たもの。箸で切る事が出来るくらいだからよほど柔らかい。枝豆の色合いがとてもさわやか
焼茄子とオクラの煮びたし
焼き茄子の香ばしさ水分と、薄味の出汁が相まったとても品のよい料理。これはうんまい
胡瓜クラゲ胡麻酢
古典的といってもよい存在感。クラゲのこりこり、胡瓜のパリパリに優しい酸味が素晴らしすぎるのだ。
刺身こんにゃく
といってもこんにゃくだけでないところが高ポイント。ミョウガ、ワカメとともにヌタのように仕上げられているのがよい。
おくらとろろ
これも古典的存在。オクラととろろを合わせただけのものが何故うまいのか。物事はシンプルであればあるほどよい、という証拠であろうか。
温泉玉子
これも美味いよぉ。白飯にどろりとかけて、がデフォルトと考えるが、混ぜご飯を選択してしまったので、今回はズルリと啜り込んでしまった。美味かった。
南瓜そぼろあんかけ
これは甘くてよい。鶏ひき肉もぽろぽろでとろとろでよろしい。よく煮えている。シンプルにお醤油で煮たかぼちゃも食べてみたくなった。
おやき野沢菜
言わずもがなの存在。やや北信感がないが野沢菜がたっぷりだから許す。画像を確認したらかぼちゃバージョンもあったらしい。しまった!そちらも食べてみたかった。
梅ひじきごはん
白飯もお粥もあったが、私は混ぜご飯が好きなのだ。梅の香りといってもほぼうっすらという感じ。ひじきの旨味と歯ごたえがよろしい。お腹いっぱいになるといけないので、炭水化物は少なめに。
きのこ汁
きのこどっさりのお味噌汁。というかきのこの中に味噌汁があるというくらい大量きのこ。これは免疫力アップするなぁ。
ここに漬け物の小鉢が加わって9種の惣菜定食が整った。
あれ?どこかで見た事があるぞと思ったら、これは山の上ホテルの朝定食ではないか。池波正太郎をうならせ、「朝食の夢」とまで言わしめた小鉢定食の再現といってもよいだろう。
これはよいよいと気分良く食べていたら、すっかりだらしない朝食というコンセプトがどこかに行ってしまった。まぁよいであろう。とても満足な朝であった。
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