山ノ内町「関英ドライブイン」日替わりローストポーク丼でやっちまった件


店名 関英ドライブイン
場所 長野県下高井郡山ノ内町大字平穏4168 [地図はこちら]
電話 0269-33-2705
ジャンル 食堂
バリアフリー ◯ 入り口に段差ありだがスロープ付き
駐車場 あり
若い頃どういうわけか
「男はいっぱい食わなきゃいけないんだよ」
という大人がたくさんいた。最初に就職した先の上司しかり、父親しかり。上司は当時50を過ぎていたはずだが昼食時にはカツ丼とたぬきそばをしっかりと食べていたし、父親は病を得る70後半まで丼メシをおかわりしていた。

「大きな仕事をするにはまずメシからだ」
などといいながら、丼を傾けていた上司は今なにをしているだろうか。お元気でいてくれていたらよいのだが。2人とも昭和10年生まれで食べたい時に食べられなかった飢餓世代、食べ物はある時に食べておかないと。という育ちをしているか
仕方がないともいえるが、そういうものたちに育てられた私が大喰らいであってもまったく不思議ではない。
だからといって50過ぎた身で
「大盛り・デカ盛り食べてきた!やったどーーーーッ!」
というのはあまりみっとものよいものではなく、出来るだけセーブするようにしている。いや、本当だって。イナリ食堂のかつ丼も、ふるさとの草笛の為右衛門そばも偶発的な出会いだったのだ。ちょっと多いくらいでしょ?と高を括って注文した事がafter festivalな事態となっただけなのだ。勘違いしないでいただきたい。そして今日も、偶発的な出会いの報告となる。



このところ山ノ内町とはあまりご縁がない。以前現場がいくつか続いて、通った時期があったのだがいつの間か途切れてしまった。夜間瀬川を挟んで緩やか坂道がつづく風景がなんとなく懐かしくなって行ってみた。雲は多いがさほど悪い陽気でもなく、穏やかな風の吹く湯田中側の道路をだらだらと上っていくと、左手にみえるベージュの建物がある。ここが評判のあの店か、と入って見ることとする。
「関英ドライブイン」




“せきえい”で良いのであろうか。それにしてもドライブインとは懐かしい響きだ。ジュークボックスでも置いてありそうな風があってよい。こちらは以前から美味しくて盛りがいいよ!との評判をきき一度は訪れたいと思っていた。『盛りがいい』とはどの程度の事か、やや気にはなったがエントランス付近のメニュー群、…黒板や写真を使ったポップなセンスからさほどでもないと判断した。受付状のカウンターがあったので、その場にいた女性スタッフの方に注文方法を訊ねると、ここでも席でもよいという。背中の赤ちゃん見たさにそのまま注文してしまう。



空いているからどこでもよい。
と言われたので奥の方にあるテーブルを陣取る。昼を少し過ぎた時間帯だが、入りは6割くらいだろうか。これがシーズンであれば大混雑であろうな。



お、これが豚モツ煮か美味そうだな。あれが焼肉定食かこれもよい次回はこれに決定だがなんとなく、…ん?あのカツカレーはなにかがおかしい。なんとなくスケールアウトしているような。アタマの中で黄色信号が点灯しそうになった刹那、これが登場した。
「ローストポーク丼 ごはん大盛り」950円


な、なななななんだこれは?

本日の日替り定食で〈数量限定〉で『本日はしっとり豚もも』バージョンで『卵黄のせ(温泉卵可)』であると言われれば限定好きとしては嬉しくなって大盛りを注文してしまうではないか。そ、そそそそそれにしてもこの盛りは尋常ではない。や、やややややややっちまったァ!脳内から黄色信号どころかはっきりとしたエラーを表現する、びぃびぃびぃびぃという大音を聴きながら、ひとまず仔細を調査する。



信州は山国、だから丼も然るべき姿であるべきだ。と言わんばかりの急勾配の山肌は、ロース肉の艶かしい色あいで彩られている。この角度でスキーは出来ない。あ、おれはボーゲンしか出来なかったのだ。



上には醤油に漬け込まれた刻み玉ねぎ、アサツキ、わさびも添えられている。ボリュームはともかく、とてつもなく美味そうだ。はて、どのようにとりついたら食べやすいのか。とりあえず漬け物の小皿を使ってローストポークを数枚退避させる。





少し硬めに炊かれたご飯は、醤油ベースでキツめの味わいのタレにまみれている。場所によっては箸でさらさらとかき込めるほどの水分量だ。惹句の通り、ローストポークはしっとりと穏やかな仕上がり。そのままでも、卵黄をとろりとからめても、玉ねぎソースをのせても美味いのだが、わさびのせが悶絶するほどよい。



穏やかに書いてはいるが
とんでもない量なのだ。非力な私では持ち上げるのが困難なほどの丼なのだ。いやぁ、すごい凄まじい。とてつもなく美味いのだが、おれこんなの食べていていいのかな。もちろん嫌ではないのだが、背徳感につきまとわれるほどのボリュームだ。男はいっぱい食ってナンボだから何の問題もないのだが、初めての店で大盛りを注文する際にはリサーチを綿密に、を教訓としよう。…今ごろきづいたんかい?おれ?というボケはさておいて、今回のやっちまった報告を終える事とする。

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