長野市「珈琲哲学 吉田店」どエラいもの

スイーツ

店名 珈琲哲学 吉田店
場所 長野県長野市吉田2-14-14 [地図はこちら]
電話 026-254-5858
ジャンル 喫茶店、カフェ
バリアフリー ◯
駐車場 あり
食べたもの 「欲張りフルーツパフェ」1094円

建築屋だから建築を観るのが好きだ

という割に身近な場所、行きやすい場所にあるものしか観ていない。生来の引っ込み思案と極度な出不精(デブ性ではない)からくるものだから仕方がない。この歳となってしまえばおカネにも時間にも不自由する。若いころだったらもっと無理ができたかなァと、おもったりもする。後悔ではないが。

そんなわけで

実現するかは分からないが、死ぬまでに観たい建築がいくつかある。イーロ・サーリネンの諸作品などは今すぐにでも飛んで行きたい。「セントルイス・ゲートウェイ・アーチ」や「JFK空港のターミナル5」なんて素晴らしいよね。1200トンのコンクリートドームをたった3点で支えているMITのクレスゲ・オーディトリウムなんてほれぼれしてしまう。

ル・コルヴュジエもよい

サヴォア邸の浴室のベンチに寝そべりたい。ラ・トゥーレット修道院の泊まってみたい、マルセイユのユニテ・タヴィダシオンのピロティでだらだらしたい。夏の家って観せてくれるのかな。

とはいえ

基本変わり者だから、ロシア構成主義、ロシアアヴァンギャルドの諸建築もよいなぁ。アレクサンドル・ロトチェンコとかウラジーミル・タトリン「第三インターナショナル記念塔(1919年)」なんてのもよい。あ、実現してないか。

もっとも観たいのが

ロスアンゼルス、ワッツ地区にある「ワッツタワー」。イタリア系移民のサイモン・ロディアというおっさんが、スラム街にあった自分の土地に1921年から54年までコツコツ作り上げた塔で

溶接していない形ばかりの鉄筋をセメントで固め、ゴミ捨て場からセブンアップなどのビンや色鮮やかなタイルの破片を拾ってセメントに埋め込んで独力で14本の塔を建てた。うち高い塔は30mにも達する

との事で、その異様なフォルムは写真で観ていても身震いするようだ。

はっきりいって

論理的な思考で出来るようなものではない。建築を学んだわけではない、いや教育そのものを受けたことのないサイモンが

どエラい事をやってみたい

という衝動のみで作られたタワーに惹かれてならない。

友人に

私のPCをセットアップしてもらっている。パーツを買い込み、あれを足しこれを換え、OSを入れ替えOfficeを取り込み、というところまで。少し時間がかかるので、用事を済ませに外出。いろいろと教えてもらう。まことに得難い友である。そのまま帰るのも間が抜けているのでティータイムをとるべく寄り道だ。

「珈琲哲学 吉田店」

こちらは出来たばかりのころ、…20年近くになろうか。長野に来て少し経過してくらいに出来たと思うが、そのころに数回使わせてもらって以来だ。以前からどエラいものがあると聞いていたので、どんなものか確認してみようという動機もあったのだ。

「欲張りフルーツパフェ」1094円

パフェグラスは通常サイズだが、もりもりに盛られたフルーツの数々、パイナップル、バナナ、キウイフルーツ、オレンジ、グレープフルーツ、マスクメロンの上にそそり立つタワーは、薄くVの字に仕立てられたりんごと生クリームで構成されている。

高さは30センチを軽く越えているだろう。ああああ、これはどエラい。ワッツタワーなみのスケールだ。だいたい、食べるだけでひと苦労だ。まずはりんごと生クリームのタワーを片づけ、フルーツを食べ切りとちまちま食べていく。フルーツパフェだから適度な甘味と酸味が連続するから飽きてこない。もうこれはスイーツというより建築だよな。

という事で

遠い国の建築と、どエラいものに想いを馳せながらこれを書いている。新しいPCはじつに具合がよい。福ちゃんありがとう


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