長和町「のどか牧場直営 たまご屋キッチン」最高の玉子 珠玉の目玉焼き

定食

場所 長野県小県郡長和町大門5-2

電話 0268-75-5453

バリアフリー入口に段差あり

駐車場 あり

食べたもの 「熱々鉄板めだまやき定食」1150

 

人が生きていく上で

必要なものはたくさんある。お金であったり、パートナーであったり、家族であったり、友であったり、職であったり人それぞれ様々だが、なにはさておき必要なもの、それは「感動する」という素直な心をもつことだと思う。あれがよかった、これが素晴らしい、という心がないと何ものも得ることが出来ない。

 

といったのは

じつは映画評論家の淀川長治氏であった。映画監督になるにはどのようにしたらよいか、という質問に答えてのものだった。クリエイターとなるには、学校に行く前に作品にふれること、よいものと出会うこと、感性を磨かねば他者を感動させることなど不可能なのだ。左様なことを著されていた。

 

だから

というわけではないが、よいものと出会ったときは大きく言いふらす事としている。よいものはよい、美味いものは美味い、となりふり構わず表現することがまず必要なのだ。私はクリエイターではないが、少なくともよそ様のためにものを創り上げ、生計を立てているのだから、当然の態度であると確信する。

 

玉子とは

ここでは鶏卵をさすのだが、これほど身近かつ安易な存在はないだろう。安くて何にでも使えて便利な食べもの。こんなものに高級も低級もあるものか。スーパーで10198円の玉子で充分なのさ。という貴兄は心改よ、いざ此処の鶏卵を刮目してみよ

 

「のどか牧場直営 たまごやキッチン」

彼の地、この店主である内田良一の造りたまいし玉子ほど至極のもの、至高のそして究極なるものはない。黄身の淡い色彩をみて大したことはない、と断ずるものがいたが、おのれの浅学を恥よ。かの色彩は飼料の扱いでどうにでもなる。そんなものよりもいかに濃度高く、崩れにくい玉子を創り出すか。どれほどの努力と心意気をもってことにあたっているのか。私などいい加減なものには想像すらつかぬ世界といえる。

 

よき素材に高技量となれば

なにを食べてもよい。こちらの親子丼、オムライスは他所でそうそう出会うことが出来ないメニューだ。

いやこれは「のどか牧場の親子丼」、「たまごやキッチンのオムライス」と別ジャンルで語るべきかもしれない。そして今回いただいたのが

 

「熱々鉄板 めだまやき定食」1150円

卵かけご飯か目玉焼きかで悩みに悩んだのだが、ここはやはり後者としよう。3個から5個まで作ってもらえるのだ。もちろん5個をお願いした。ふつふつと沸きあがる鉄板いっぱいに展開される目玉焼き。定石通り半熟とろとろで供されているはずだったが、撮影しているうちに硬化してしまったのはここだけの秘密とする。ウッチーごめん

 

 

当然のことながら

目玉焼きはご飯の上にのせ、調味料をふりかけていただくのだ。まずは醤油をだばだばと。多量の醤油は内蔵に故障をきたすと言われているが、これくらいなら大丈夫であろう。次は「白みそのたまり」なるものを用いてみる。醸造中の味噌から発した上澄みを集めたものだという。醤油とも味噌双方とも違う味わい。親元である大豆の出自がよくわかる味、とでも表現したらよいのか。素材の味を活かすには大豆から作り上げた調味料が適しているという事であろう。

 

こちらの玉子は

しょっちゅういただいているが、店にお邪魔するのはおよそ2年ぶりのこと。とはいえ何が変わるという事もなく、むしろパワーアップするばかりなのが素晴らしい。もっと近くにあれば、と強く思うがこればかりは仕方がない。

 

 

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