東京都千代田区「ごはん処 あだち」私の知っている東京

デカ盛り

店名 ごはん処 あだち
場所 東京都千代田区外神田3丁目11-6 一枝ビル 1F
電話 03-3253-3017
バリアフリー △ 入口に段差あり
駐車場 なし

 

久しぶりに仕事で東京にいる

東京自体にはしょっちゅう訪れているが、「仕事で」ということとなれば数年ぶりではないか。前夜、息子宅に前乗りして一晩泊まり、翌朝電車で出発。京王線、丸ノ内線はよいのだが、営団地下鉄ではなく東京メトロ? いつの間に変えたんだ。日比谷線? 銀座線? もちろん昔からある路線だが、どこに行く線か、どこで乗り換えたらよいか、すっかり忘れ果てている。そもそも丸ノ内線の乗り換え口が分からない。新宿駅の東口・西口が繋がってしまったり、小田急デパートの建て替えや西口広場の大改装のせいで余計にわからない、という事情もあるが、それ以上に土地勘が消え果てている

 

うわーーーッ!

「オレは新宿生まれだ!新宿駅前なんて目をつむっていても歩けるZE!」
なんて言えない。情けない。仕事といっても、某団体主催の講習会に参加しただけではあるが、いろいろ教示を受け、様々な興味と幾多の問題点を抱えて講習会が終わる。さぁ、ここは田舎者のいてよい場所ではない。さっさと帰ろう。とは思ったものの、メシくらい食べてもよかろう。ということで秋葉原へ向かう

秋葉原といえば電気街

間違ってはいないが、いささか古い認識である。現代はヲタク天国。パソコンショップはもとより、パソコンゲーム専門店やら、ガチャガチャ――いや、カプセルトイ専門店やらがたくさん

もちろんメイドカフェもある

道端にはメイドコスの可愛らしい女の子がズラリと並んで、私のようなおじさんに声をかけてくる。どこかに入って、ハート型のケチャップがあしらわれたオムライスを萌え萌えキュン♡といただくことも考えた。しかしノリきれず失敗する姿が容易に想像できた。違う。違うのだ。私が求める地はここではない。そんなわけでお邪魔したのがコチラ

「ごはん処 あだち」

秋葉原の老舗定食屋さん。何十年も前、それこそ中学・高校のころから知ってはいたが、来るのは今回が初めて。悲願達成である。シンプルすぎて、心配になるくらいの外観。しかしここが何で有名かといえば、デカ盛り。いわば聖地である。どこを触ってもぴとぴとと油の染みた店内。厨房に面したカウンター席が6脚、テーブル席が4つほど。愛想よく威勢のよいおじちゃん1人が切り盛りしている。写真や動画で見慣れていたせいか、初めてのような気がしない

「うちはねぇ、市場があった時代からあるんだよ」

ああ、青果市場があったねぇ。90年に移転したんだっけ。

「市場メシだから盛りがいいんだよ。メニューはこれだけ」
指さされた先には4種のみ

サービスセット定食 1200円
ネギトロ丼定食 1300円
トンカツ定食 1200円
なすみそ炒め定食 1200円

 

「唐揚げが評判だよ。初めての人はサービスセットがいいんじゃないかな」

おじちゃん、私はそれを求めて長野から来たのだよ

「ではご飯はどうする?」

壁を見ると御飯目安表

大盛り:2升(約7kg)
普通盛り:1升(約3.5kg)
少なめ:8合(約2.8kg)
摺り切れ:11軽(約600g)

どう考えても尋常ではない。最小で600gというのは絶対におかしい。

「これ、あくまでも“約”だからね。オレの目分量だから。擦り切れでも間違いなく1kgはあるね。お兄さん体格いいから大盛いくかね?」

いかねーよ!

私は主治医と看護師から日々叱責されている糖尿病患者だ。当初は普通盛りでもいけるかと思っていたが、すっかりビビりちらかして「擦り切れの半分、超小盛りで」と注文した。おじちゃんは少し残念そうだったが「んぢゃこれくらいね」と盛ってくれたのは、私の弁当ご飯の倍量+α、500gはあったぞ

「サービスセット定食」1200円

ご飯の桶とおかずの桶、サラダ、味噌汁という素晴らしき構成。直径20センチ、深さ5センチの桶に詰められたおかずは「意外と少ない?」と思わせたが甘かった

唐揚げ(小学生の手のひらサイズ)3個


コロッケ1個

ヤングコーン1本


アスパラ1本


キュウリ炒め


肉団子3個

厚焼き玉子


煮物(にんじん、厚揚げ、エリンギ、こんにゃく)

焼きナス1本


野沢菜

もやしキムチ

市場メシだけあって

全体的に濃いめの味。下味バッチリの唐揚げ、甘じょっぱい煮物、酸っぱい野沢菜、ピリ辛のキムチ。塩分控えめ? 高血圧? そんなものは昼メシの前では◯◯喰らえ! という勢いである

 

店構え、メニュー、味つけ

すべてがよい意味での「昭和」を想起させた。ああ、これが私の知っている東京だ。ようやく居場所を見つけた

 

食べ終えた頃

大学生らしき男の子が二人入ってきた。おじちゃんがほぼ同じ説明をし、二人とも普通盛りを注文した。どんな量が出るのか興味はあったが、見学は迷惑だろう。「またおいで」というおじちゃんの笑顔に送られ、外に出る。さぁ帰ろう。お土産は、萌え萌えキュン♡なイラストのついたお菓子だぞ

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