佐久市「麺屋 花の名」人気もの

ラーメン

店名 麺屋 花の名
場所 長野県佐久市猿久保667-5 [地図はこちら]
電話 不明
ジャンル ラーメン屋
バリアフリー △ 入口に段差あり
駐車場 あり
食べたもの 「中ラーメン」890円、「ダブル豚券」280円

私の本業は

フードファイター、と言いたいところだが本当は建築を生業としている。よそ様の家を建てたり直したりすることで生計を成り立たせている。お客様へよりセンスよく、より丈夫でより使い勝手よくより安価な住宅を提案し、作り上げる。これほどやりがいも喜びも多い職に就く事ができて幸せだ。もう少し実入りが良ければいう事はないのだが。

ただ

間違いなく言えるのは私はあくまでも建築屋であって建築家ではないという事。お客様と切り結ぶほど真剣に対峙し、わが身を削り果てるような仕事はできない。似たようなことは出来るが、それは似ているだけで隔絶した違いのあるものだ。

そんな落ちこぼれ建築屋ではあるが

建築デザインの最先端なるものは気にはなっていて、常にチェックしている。もちろん隅々までとはいかないから、ある方をメルクマールとしている。それは
安藤忠雄
おいおいおい、ずいぶんなロートルを出してきたではないか。アンドーは今でも最先端なのかい?と、悪口を言われそうだが何を言うか。安藤さんほどヒリヒリした場に身を置いている人はいないではないか。もちろん歳はとったが、その意気や凄まじいものがある。そしてあんなデザインをやってきちんと商売にしているあたり、並大抵な存在ではない。

それにしても

安藤忠雄を知ってから30年以上経過したが、よく依頼が途切れもせず、むしろ人気もの状態であり続けていられるのであろうか。その点も「すごいところ」なのではあるが、その凄みとはある種の「徳」にあると思うのだ。安藤さんだからよい、安藤忠雄だから許す。理屈も理由もない、そのような不思議な能力に惹かれるからなのではないか。かように感ずる今日このごろだ。

「麺屋 花の名」

佐久市猿久保に出来たラーメン屋さん。オープンは昨年らしい。らしいというのはこの辺りに来るのがずいぶん久しぶりだったからに他ならない。評判も訊いていたのだが、ようやくお邪魔することができたのは誠に喜ばしい限りである。

評判がよい

という事は並んでいるのだろうな。と覚悟していたが、私の前に7人もいる。うーーむ、並ぶのは大嫌いまたにするか、とも思ったがなにか気になるのだ。なにか、とはよく分からないのだが妙な「気」が放たれているというか。致し方ない並んでみるか。

とはいえラーメン屋だから

回転もよいから大したこともないだろう。と待ち時間は券売機でチケットを席につくまで20分ほどだろうか。カウンター席のみだがほどよく間隔が空いていて気持ちよい。

それにしても注意書きが多い。トッピングコールのルール、増しや増し増し残したら+100円とか。青木島の棒店のように神経質でこうるせえのかなと、ビクビクしながらコールする。

「中ラーメン」890円、「ダブル豚券」280円

野菜普通、ネギ、カラメ、アブラ、ゆで野菜は並、ネギ入り、アジ濃いめ、味付き背脂投入というコールで登場した。

そして野菜よりもネギよりも背脂よりも存在感を示したのが肉肉すごい肉。直径8cm、厚さ1.5cmはあろうかという肉塊が3個。通常は一つのはずが、ダブル増しで3点という意味らしい。

いやはやすんごい迫力だ。なによりすごいのがその柔らかさ。箸で持とうとすると肉肌が崩壊してしまいそうになる。おっとっと。

「超乳化濃厚二郎系ラーメン」

というだけあって、もったりするほど濃厚なスープにじゅぶりと漬け、ほろほろがトロトロになった頃合いになってから、レンゲで掬い取り口中へ。ああうまい。平打ち麺もバシバシとコシが強い。これそ天地返しが美味いのだろうが、おれ不器用だから出来ないんだよなぁ

コールの内容で今ひとつわからない事があった

どうしたらよかんべな、と店内を見回したらちょうどマスターと目があった。
マスター「どうされました?」
私「ちょっとコールの仕方がわからなくて」
といったら、笑顔で懇切丁寧に教えてくれた。手を止めず目配りを忘れずに。なかなか好青年ではないか。これは人徳というもの、行列ができるほどの評判というのは、彼の性格によるものなのかもしれない。スープは少し塩辛かったが、ほどよく甘い気分になって外へ出た。


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