店名 道の駅 野沢温泉
場所 長野県下高井郡野沢温泉村大字虫生2375
電話 0269-67-0767
ジャンル 道の駅
バリアフリー ◯
駐車場 あり
食べたもの 「まんじゅう菜ソフト」500円
もう10年ほど前になるが
ほんの一時だが畑仕事にハマり込んでいたことがある。時間にして2シーズンほどだから本当に「一時」のことではあった。農作業など行ったことなどあるわけもない。見よう見まねする師もいない。本を読むかたまに義父に訊ねるかするだけの趣味以前、手遊び程度のことではあった。
ある程度耕して
そこそこに肥料を加え買い込んだ苗を植え水やりをするだけで、野菜などなんとなく出来るものだ。もちろん世話するといってもテキトーなやり方しか出来ないし、そんな環境でできたものは大きくもなりはしない。調整して欲しい野菜を順々に育てるなんて事は夢にも出来はしない。
そうはいっても
ナス、ズッキーニ、オクラ、じゃがいもは食べられる程度には収穫できたし、キュウリが鬼のように成り下がる経験もできたからそこそこ楽しくもあった。キャベツが結球した時など涙が出るほど嬉しかった。いつまでもそのまま愛でていたかったが、そのままにしていても葉が繁っていくだけだから、ロールキャベツにして美味しくいただいてしまったが。
切り株
というのかどうかは定かではないが、収穫後は抜き払って綺麗にしておかねばならないらしいが、そこはそれズボラな性格なものだから、そのまんまにしておいたらあら不思議。どんどんと芽が出てくるではないか。そしてしばらくしたらなんと黄色い花が咲いた。
これ菜の花だよね
都会生まれのもやしもんでもアブラナの花くらいは知っている。という事はキャベツはアブラナ科の植物だったのか。と義父に話したら、お前はそんな事も知らんのかといろいろ教えてくれた。
義父曰く
ブロッコリー、キャベツ、カリフラワー、ケール、白菜、ルッコラ、大根、カブ、わさび、クレソンなど食卓に上る野菜の多くはアブラナ科である。ついでに言うとたった今食べている野沢菜漬けもお前の知っているアブラナにごく近い品種の作物を用いたものだ。おおおお、さすがうちのおじいちゃんだ、なんでも知っているのが素晴らしいが、訊ねなければ教えてくれないのが難ではあるがそれはよろしい。
例によって
Wikipediaで調べてみると野沢菜とはそもそも信州 野沢温泉村を中心として栽培されてきた野菜を指すのだという。長野県に20年以上住んでいて初めて知ったぞ。これを用いて製造されたのが「野沢菜漬け」なのだという。あれまぁびっくり。そのほか面白いことはいろいろあるのだが、それはまたの機会として今回は野沢温泉村のお話しとなる。
栄村からの帰り道
往路と同じくTodd Rundgrenを聴きながら運転していたわけだが、なんとなく寄り道がしたくなった。ほんの少しの滞在であったがなかなかホットな経験と感動をいただき、ほやほやとした感情の包まれていたので、もう少し長引かせたい。そんな心持ちであったために、つい目の前にあった施設に乗り込んでしまった。
「道の駅 野沢温泉」
雪だらけだからよくはわからないが、かなり新しい施設のようだ。どうやら3ヶ所の施設に分かれているようだ。そもそも目的はないのでなんとなく目の前の建物に飛び込んでみると、太い松丸太を用いた大きな吹き抜け空間で、中には土産ものコーナーやパン屋さん、そしてフードコートがあった。
土産ものは
正直なところどうという事はない。岡本太郎による野沢温泉のロゴ「湯」の入った手拭いにやや惹かれたがここだけで手に入るものではないし、さして使い道のないものだからスルー。調理パンが大変美味そうではあったが、なにぶん腹はいっぱいなのだ。仕方がない、帰るか思ったらなにやら美味そうなものを見つけたので食していくこととする。
「まんじゅう菜ソフト」500円
そうだ、そうなのだ。デザートは別腹というでははいか。と確信して注文。しばらくして登場したのはプラスチックの小さな碗に入ったソフトクリーム。緑色のふりかけのかかったすぐ脇には「温泉」といえロゴの入った揚げまんじゅうが添えられている。
まずは
ソフトクリームから。さらりとした舌ざわりにカリッとしたふりかけ。色、味わいからして野沢菜漬けのふりかけであろう。もともと甘さが抑制されているところにふりかけの塩気が加わると、これがまた品格が数段上がったように感ずる。うんこれは美味い。
揚げまんじゅうは
薄皮仕立てで中にはこしあんがたっぷりと充填されている。素揚げされているから、少々油っぽくなっているが、熱々カリッとしていて美味い。ふりかけでしょっぱくなったソフトクリームを塗りつけて食べるもよし。これはいける。
野沢菜漬けは
食べ放題となっている。せっかくだからちょうだいしたがこれも美味い。昔風の「半端なく塩辛い野沢菜漬け」も食べてみたい気もするが、それはまたいつか。試みにソフトクリームに乗せて口にしたらこれもまたよし。思いもよらぬ収穫にまたほやほやする気分となる。
という事で
野沢菜道も知らない事ばかりであった。またもう少し季節がよくなったら訪れてみよう。雪も寒いのも閉口だ。
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