長野市「中国四川料理きりん」10年ぶりの酸辣麺

ラーメン

店名 中国四川料理きりん
場所 長野県長野市中御所1-15-18
電話 026-225-1519
ジャンル 中華料理店
バリアフリー ◯
駐車場 あり
食べたもの 「酸辣麺」1000円、「半チャーハン」350円

 

10年ひと昔

とはよく言われることだ。誰もがだいたい10年くらいをひと区切りに考えていくからこのように表現されるのであろう。まぁそんなものかなとも思うが、10年という単位がさほど長くも感じないのも本当のところだ。いや、10年どころではない。娘が今年で24歳になったらしいが、彼女が生まれたのは2週間くらい前の感覚だし、息子は3日ほど前だったよね。

かくも

時間は早く流れていく。1日、2日なんて単位はあっという間に過ぎ去り果て、気づけば50をとうに過ぎている。そしてなにはさておき、中身はまったくの変化がないことが、情けなくてならぬ。時間の経過とともに度量も技量も立場も向上するのが当たり前なのに。ああオレって進歩のないヤツなんだぁぁぁぁぁッ!

そんな嘆きを

今さら言ってもどうにもならない。したがってこのまま行くしかないのだが。それにしても10年という月日は長いようでいて短い。ああもうそんなに経つのか。なんてことが多すぎる。なにゆえそんなことを考えているかというと、ある店におよそ10年ぶりで食事をしたからなのだ。

 

「中国四川料理きりん」

長野駅前大通りを西に進み、中御所北交差点の少し手前、八十二銀行の裏手に位置する場所の小さな小さな中華料理店。10年くらい前まではよく通い詰めたところでもある。その少し前、今から15年くらい前にこの店脇の小道を挟んだ反対側のところにあった会社に勤務していたのだ。

当時の

どたばたについては面白いこともそうでないことも、そして恨み言も含めていろいろあるのだがそこは割愛する。いずれみんなバラしてやろうかとも思ってはいるが。お前ら覚悟しておけよ。

そんな

ドタバタの最中ではあったが、美味い四川料理を堪能できるのは望外の幸せであった。四川料理だけあって辛い料理がたくさんある。麻婆豆腐なんて最高に美味いのだが、さすが個人店だけあって容赦がない。とにかく辛くてとても美味いのだ。しょっちゅう通い詰めたいのだが、生憎なことに駐車場が少ない。近くに用意はされているのだが、人気店だからなかなか駐められず、なんとなく足が遠のいていたのだ。

 

「酸辣麺」1000円

そして久しぶりご注文はこちらの最高、最上、最大級のメニューとなる。白い清楚な丼に満たされたスープは透明感はあるものの、色彩はほぼ黒に近い。表面には刻まれたニラが浮かび、その上にはネギと水菜が盛り込まれている。

だから

見た目はさっぱり、じつに美しきフォルムではあるのだが、これがまた凄まじいのだ。スープは鶏ガラベースのさっぱり醤油なのだが、辣油が大量に添加されているのでとにかく辛い。いや辛いなんてものではない。レンゲでひと啜りするだけで、ツルツルのストレート細麺をひと手繰りするだけで汗が吹き出してくる。さすが『酸辣』と冠されるだけある。

こういう

容赦ないところはさすが個人経営の店だ。最近のファミリーレストランも美味いし、辛い料理もなくはないが、これほど極端な味つけに出会うことはなかなかない。20時間近く経過した現在もお腹はまだぽっぽかしている。

 

「半チャーハン」350円

サイドメニューとして用意されているこれは『半』とあるが半ではない。充分一人前のサイズがあることをすっかり忘れていた!10年はあっという間に過ぎさり中身はなにも変わらないといったが、記憶力は確実に低下している。情けない。

とはいえ

味わいは変わらない。パラッパラのチャーハンは味わいさっぱり。酸辣麺の凄まじさを邪魔しないどころかむしろ引き立ててくれる存在感。これは美味いねぇ。

 

スタッフの女性は

前にいた方かなぁ、と思いながらいると食後に声をかけてくれた。
「以前よく来てくれていた方ですよね?」
そうですそうです、およそ10年ぶりです。ずいぶん長くお勤めですね。ほんのわずかな時間であったが、少しほっこりした気分となった。10年とは変わったものも変わらないものがクッキリわかりやすくなる期間でもあるのかな。麻婆豆腐を再確認したくてたまらないのだが、次回は駐車場次第だなぁ。10年先にはしたくないが。

 

 

 

 


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